| 会社名 | SPACECOOL株式会社 |
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| 住所 | 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 4階 ARCH内 |
近年、猛暑の影響により、工場や商業施設、公共施設などでは設備の高温化によるトラブルや電力消費の増加が課題となっています。この課題の解決策として注目されているのが、放射冷却素材「SPACECOOL®」です。本記事では「SPACECOOL®」の技術とこの素材を活用した「COOL分電盤」の仕組みやメリットについて紹介します。
放射冷却素材「SPACECOOL®」とは?
近年はカーボンニュートラルの実現に向けて、省エネルギーを実現するさまざまな技術が開発されています。その中でも、電力を使わずに対象物の温度上昇を抑える「放射冷却」は、建物や設備の温度管理を大きく変える技術として注目されています。SPACECOOL株式会社が開発した「SPACECOOL®」は、この放射冷却現象を日中でも活用できるようにした革新的な素材です。放射冷却とは、物体が赤外線として熱を宇宙空間へ放出する自然現象を指します。
通常、日中は太陽光による熱の影響が大きく、放射冷却の効果を充分に発揮することは難しいとされてきました。しかし、「SPACECOOL®」は独自の光学設計により、太陽光の反射率を高めると同時に、熱を効率よく宇宙へ放射する性能を備えています。
その結果、太陽光が当たる環境でも表面温度の上昇を抑えられることが大きな特徴です。電力を消費せずに冷却効果を発揮するため、空調負荷の軽減や設備の温度上昇対策、省エネへの貢献が期待されています。
また、「SPACECOOL®」はフィルムや塗料など、さまざまな形状へ展開できることも特徴です。建物の屋根や外壁だけではなく、配管、タンク、屋外設備など幅広い用途で活用されており、近年は工場や物流施設、データセンターなど、高温環境で稼働する設備への採用も進んでいます。
さらに、この技術は国内外で高く評価されており、環境負荷の低減やGX(グリーントランスフォーメーション)の推進に貢献する新たなソリューションとして期待されています。
「SPACECOOL®」を活用したCOOL分電盤とは?
放射冷却素材「SPACECOOL®」の活用は建築分野だけにとどまりません。その代表的な製品が、「SPACECOOL®」を採用したCOOL分電盤です。分電盤は工場や商業施設、オフィスビルなどの電力供給を担う重要な設備ですが、近年は猛暑の影響によって盤内温度が上昇し、機器の誤作動や故障リスクが課題となっています。COOL分電盤は、SPACECOOL株式会社と分電盤メーカーとの共同開発により誕生した製品で、分電盤の外装に「SPACECOOL®」を施工することで、太陽光による熱の吸収を抑えながら、放射冷却によって効率的に熱を放出する仕組みです。空調設備やファンなどの動力を追加することなく、自然の力を利用して盤内温度の上昇を抑えられます。
実証試験では、一般的な分電盤と比較して盤内温度を最大約10℃低減したという結果が報告されています。電子機器は温度が高くなるほど性能や寿命に影響を受けるため、この温度低減効果は設備の信頼性向上にもつながります。
とくに屋外に設置される分電盤は、直射日光の影響を受けやすく、夏季には内部温度が非常に高くなるケースも少なくありません。COOL分電盤はこうした環境でも高い冷却性能を発揮し、設備を安定して稼働させるための有効な対策となります。
さらに、冷却ファンや空調設備のように電力を消費しないため、ランニングコストを抑えられる点も大きなメリットです。設備の保守負担を軽減しながら、省エネルギーやCO₂排出量削減にも貢献できることから、企業の脱炭素経営を支える製品としても注目されています。
また、既存設備への導入を検討しやすいことも魅力のひとつです。分電盤の冷却対策としては、換気装置や空調機器の設置が一般的ですが、設置スペースや電源確保、維持管理などが課題になる場合があります。
一方、「SPACECOOL®」を活用したCOOL分電盤は、自然エネルギーを利用したシンプルな仕組みであるため、設備の複雑化を避けながら高温対策を実現できます。
こうした特徴から、工場や物流施設、公共施設、再生可能エネルギー設備など、高温環境下で長時間稼働するさまざまな施設への導入が期待されています。設備保護と省エネを同時に実現できるソリューションとして、今後さらに活用の幅が広がっていくでしょう。
COOL分電盤の活用が期待されるシーン
分電盤は施設全体へ電力を供給する重要な設備であるため、高温対策は安定した事業運営や設備保全の観点からも重要な課題です。放射冷却素材「SPACECOOL®」を活用したCOOL分電盤は、こうした課題を解決する新たな選択肢として注目されています。導入が期待される施設は幅広く、工場や物流倉庫、商業施設、データセンター、発電設備、再生可能エネルギー関連施設などが挙げられます。とくに屋外へ設置される分電盤は直射日光の影響を受けやすいため、COOL分電盤の効果を発揮しやすい環境です。今後も猛暑対策や省エネ需要の高まりを背景に、放射冷却技術を活用した設備はさまざまな分野へ広がっていくことが期待されています。
さらに、脱炭素経営やESG経営への取り組みを進める企業にとっても、COOL分電盤は有効な設備投資となります。設備の消費電力削減だけではなく、空調設備の負荷軽減にもつながる可能性があり、CO₂排出量の削減や環境負荷の低減に貢献します。
環境への配慮と設備保全を両立できる点は、持続可能な事業運営を目指す企業にとって大きな価値があります。