引用元:https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/products/pmng/ems/items/e-energy/index.html
| 会社名 | 三菱電機株式会社 |
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近年では省エネ意識の高まりにより節電対策が強く求められており、企業や施設についても省エネ行動の促進が課題となっています。三菱電機株式会社のDEMACONは、電力使用量の管理や削減に役立つシステムとして人気を集めています。今回はDEMACONの特徴や魅力、導入効果や機能について詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
きめ細かなデマンド管理を実現できる
三菱電機のDEMACONは、使用電力の抑制とピークカットに有効なデマンド監視機器です。ここでは、DEMACONの特徴について詳しく解説します。DEMACONは基本料金の削減に有効
毎月の電気料金は、月の電力使用量に影響を受けない基本料金と、月の電力使用量に応じて計算される電力量料金の2つを足して算出されるのが通常です。基本料金は、過去1年間の最大デマンド値をもとに決められた契約電力を基準として計算します。DEMACONがターゲットとしているのは、契約電力を基準として算出される基本料金です。基本料金を安くすることで、電力を有効に使用しながら電気料金を削減できます。
契約電力はデマンド値が大きいほど高額になるため、基本料金を抑えるにはデマンドの削減がポイントとなります。先述の通り、デマンド値は過去1年間の最大値が基準です。
そのため、契約電力が500kW未満の需要家の場合、一度でも最大デマンドを更新すれば1年間は基本料金が高くなります。デマンドは30分ごとの単位で計算されるため、常にデマンド管理に注意を払って電力を使用することが求められます。
きめ細かな管理を実現できる
DEMACONでは、デマンドの監視とともにアラート・負荷制御も可能であるため、きめ細かな管理が可能です。DEMACONを導入すると、電力需給用複合計器からデマンドを計算・軽量したうえで、計量結果から30分間のデマンド値を予測できます。また、算出した予測結果をもとにして、あらかじめ設定した目標デマンド値を超えるおそれがある場合には、アラートを発信して知らせることも可能です。アラートは接点出力・ブザー出力などから選択できます。
管理者や従業員は、DEMACONからの警報を受けた際に空調やそのほかの機器の電源を落とす・設定を調整するなどの対策を取ることで、負荷を減らしてデマンド値が目標値を超えるのを防止できます。さらに、設定した機器を自動的に制御して負荷を遮断させることも可能です。
たとえば、デマンド値400kWを目標として設定した場合、DEMACONの予測が20分経過時点で500kWになるとアラートが発信されます。アラートを受けて負荷を遮断すれば、予測値が400kWとなり警報が解除されます。
本体によるデータ記録などの機能も搭載
DEMACONにはさまざまな便利機能が搭載されているのも魅力です。ここでは、具体的な機能について詳しく解説します。本体でデータ記録・表示が可能
DEMACONは本体に消費電力に関するデータが蓄積され、LEDにより視覚的にも分かりやすく表示されるのが魅力です。もちろん、グラフィックによるデータ表示にも対応しており、デマンド管理状況をひと目で確認できるよう工夫されています。ボタンひとつでかんたんに操作できる
DEMACONはボタンやロータリースイッチを押すのみでだれでもかんたんに使用できる操作性の高さも特徴です。LEDの表示項目・表示切替のほか、プリント、設定などもすべてスムーズに操作できます。関連製品「省エネデータ収集サーバ」について
DEMACONには関連製品として省エネデータ収集サーバがラインナップされています。具体的な商品内容や特徴は以下の通りです。二酸化炭素排出量の管理・削減に有効なシステム
省エネデータ収集サーバは、カーボンニュートラルの実現に役立つシステムです。ブラウザ上でエネルギー利用に関する計測データをリアルタイムで確認できるほか、データをグラフ化することで、視覚的に分かりやすい表示を叶えているのも魅力となります。パソコン・スマートフォン・タブレットなどのさまざまな端末からデータを確認することが可能であり、多様なグラフ機能に対応しているためニーズに沿った省エネ管理を実現できます。
デマンド監視・エネルギーデータの一元管理が可能
DEMACONと省エネデータ収集サーバを併用することで、デマンド値とエネルギーデータの一元管理が可能です。デマンド値とエネルギーデータを合わせて運用管理すればピーク原因が明確になるため、デマンド抑制・省エネ活動のそれぞれが効率的に叶います。さらに、三菱電機の空調コントローラーと連携することで、デマンド抑制も可能です。